使えない貯金箱

入れることはできても取り出すことができない、鉄で密閉された貯金箱。投入口から硬貨を入れようとする瞬間、1円玉と500円玉での感情の重さがはるかに異なることに気づく。硬貨は金属の塊であるという点で等しいはずが、こうした心のざわめきや思考の巡りは、ただの素材である貨幣という存在に乗せている私たちの感情を炙り出してくれる。