1のサイコロ

赤く着色された1の目は、それが特別だと感じずにはいられないほど異彩を放っている。

1のサイコロは、そんな1の目だけのサイコロである。

要素を削ぎ落すことで、つい転がしてみたくなるという人間の欲求を刺激するとともに、道具としては使い物にならないような用途の曖昧さにサイコロの本質的な美を見たような気がした。